宇島救難所 所在地
〒828-0022
豊前市大字宇島76-31
豊築漁業協同組合 本所内
TEL 0979-83-2228
FAX 0979-83-2391
沿革
大正14年4月、総勢12名からなる宇之島海防組として任意の団体にて活動を開始する。
昭和3年5月3日、帝国水難救済会の組織に加入し、その後、宇島救難所と改名し、現在に至る。
救難所について
明治24年、愛媛県の帆船「大福丸」が烈風に合い、宇之島港へ避難する際に座礁。
「破壊セントスル参状ヲ目撃シタル付近漁夫木部松太郎他11名ハ身ノ危ヲ顧ミズ」激浪の中、櫓漕ぎ漁船で救助に向かい、船舶と人とを共に救助した。
しかし、1隻の漁船が激浪に杭しきれず、遭難船と激突し乗組員4名が波間に没した。
この死を掉んで昭和7年、周防灘を一望できる宇之島神社内に「水難救済殉職者之碑」を建設、現在、毎年8月に実施される豊前市港まつりの際に、宇島救難所員の漁船が宇島港内に出航し、慰霊祭が行われている。
宇島救難所員の多くは、漁を行っており、豊前海で水揚げされる新鮮かつ四季折々の魚介類の中でも、特に人気のあるエビ類、豊前本ガニ、豊前海一粒カキなどが豊富で、漁港内には漁師食堂「うのしま豊築丸」を開設し、市外からの利用者が8割を超える等、観光スポットとして定着している。
併せて、毎年10月に実施される「おさかな祭り」の開催や「道の駅豊前おこしかけ」「JAふれあい」の直売所を通じ、地魚のPRと魚食の普及、観光客の誘致及び地域住民の交流促進を図るなども行っている。